一人でやっちゃおう!実録 有限会社設立物語
「ゆたぷろ開業日記」の続編です。あまりにも読者が少なかったため、
核心をついた題名にしてみました。
仕事をするための会社作りというより、
一度会社を作ってみたいという素人筆者のドタバタ劇をお送りします。
第二話 300万円預かってぇ〜
前回までのあらすじ。
目的調査もパスし、定款認証もパスした。不安一杯の言葉を残し・・・。
急いで登記申請の手続きをしなくては。
今回は、出資金の払い込みについて。
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出資金が実際に準備できていることを証明するために、金融機関に登記が完了するまでの間
出資金を保管してもらうことになっています。
有限会社ですから、300万円もの大々金を都合しなくてはいけません。
私のメイン貯金は郵便貯金なのですが、出資金保管は銀行・信用金庫・農協でしか扱ってくれないそうなので
お金の移動が必要になってきます。
そこで第一に思いついたのが、現在のメインバンクであるJ銀行。振込手数料も安く、なにより
ネットバンキング専門なところから、銀行開業当初からのお付き合いです^^
そんなことからGW中に、出資金の払い込みが可能か?というメールを送ってあったのです。
これが実現すれば、郵便貯金のネットバンキングも行っていることから、
大々金を持ち歩くことなくお金が移動できる!会社設立後もJ銀行メインで使う予定だし〜
と、メールの返事を朝から待つこと数時間。
返事は・・・
>この度はジャパンネット銀行にお問い合わせいただき、
>ありがとうございます。ご返答が遅くなり申し訳ありません。
>
>恐れ入りますが、当社口座は出資金の払い込み口座として
>ご利用いただくことはできません。
>ご不便をおかけいたしますが、ご了承のほどお願いいたします。
と、大変丁寧なメールが届きました(法人向け口座の案内付き)。
さて、こうなると地元で探すしかないな〜、ということで銀行にTELを。
ジーコジーコ(そんなに古くないっちゅねん)トゥルルルー、ガチャ
「はい、O銀行です」
最初にかけたのは、唯一私名義の通帳があるO銀行。
「あ、あの〜、有限会社を作ろうと思いまして、出資金の払い込み手続きをしたいんですが
お願いできませんでしょうか」
最初に出られたのは女性の方。名前を聞かれて電話を保留にされる。
そして取り次ぎされたのは男性の方。
「出資金の払い込みをされたいそうで。うちとは取引ありましたでしょうか?」
と聞いてこられる。
「あ、はい。一応額は少ないですけど普通貯金しています」
通帳には8603円の印字が・・・。
「最近取り引きされています?」
「えっと・・・昭和の頃でしたら何度か取り引きあったみたいなんですけど^^;」
通帳には昭和55年からの印字。平成に至ってはわずかに9行ほどの印字が・・・。
「( ̄-
 ̄ )
ンー、こちらで支店長とか上の方で協議しなきゃいけないんですがね〜
行政書士の先生はどなたですかね?」
と、だんだん怪しい雲行き。
「自分でやっているんです」
「(゜Д゜)
ハア??」
「頼まずに自分でやっているんですよ」
と答えます。
「・・・・・・・・」
どう思われているんでしょうか、言葉が無くなってしまいました><。
「やっぱ無理ですか?」
と仕方なく切り出すと
「そうですね〜、うちではちょっと・・・」
と完全決裂。一応、開業の折りには口座開設するかもしれない旨告げ、
お礼を言い第一ラウンドしゅう〜りょ〜。
お袋様に
「断られちまったよ〜」
と報告すると、
「S信用金庫で毎月積み金やっているから聞いてみたら?」
とのお言葉。もともとO銀行の次はS信用金庫、と決めていた事もあり気を取り直して
再び受話器を取りダイヤルボタンを押す。
トゥルルルー、ガチャ
「はい、S信用金庫です」
最初に出られたのは女性の方。
「あ、あの〜、有限会社を作ろうと思いまして、出資金の払い込み手続きをしたいんですが
お願いできませんでしょうか」
「は?はい?」
と、聞き返されてしまった。出資金の預かりをお願いしたいと告げると、電話を保留。
こちらでも男性が出てこられ、
「出資金の払い込みをされたいそうで。うちとは取引ありましたでしょうか?」
と聞いてこられる。
「はい、一応毎月積み金をやっているんですが・・・」
「ああ〜、そうですか〜。行政書士の先生はどちらの方で?」
と、こちらでも聞かれる。
「自分でやっているんです」
「(゜Д゜)
ハア??・・・」
と、またまたやばそうな雰囲気。仕方なく
「やっぱだめですかね〜」
と切り出すと、
「いえいえ〜、うちはお金預かって保管証明出すだけですから。出来ますよ〜」
と有り難いお言葉d(゜-^*)
。
「それじゃこれからお金持っていってお願いできます?」
と訊ねると
「ええ、いいですよ。保管証明いつ要ります?すぐでも出せますが」
「エッ?
(;゜?゜)ノ マジ?今日もらえるんですか?」
「ええ、出せますよ^^」
と、これまた有り難いお言葉(≧∇≦)ъ
「それじゃあ、お金郵便局なんでおろしてすぐ行きます。どちら様まで伺えばいいですか?」
と、訊ねると
「融資の窓口に来てもらえばいいですよ」
とのこと。
「わっかりました。ありがとうございますっ」
とお礼を言い受話器を置く。お袋様に報告。
「おーい、いいって^^。ん?名前聞かれなかったぞ。証書持っていった方がいいかなー?」
と聞くと、
「そんなもん名前言えばパソコン打って調べるで、持ってかんでええわー」
と言われ、必要書類と郵貯通帳・印鑑を持って車に飛び乗る。
必要書類
認証を受けた定款原本のコピー(スキャナーで取り込み印刷)
私個人の印鑑証明書
私個人の実印
いよいよ300万円がこの手に・・・
つづく・・・
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